PTA県外視察研修報告

2015年12月13日

秋晴れのさわやかな季節、私たちはPTA県外視察研修で九大伊都(いと)キャンパス、熊大黒髪(くろかみ)キャンパスに行ってきました。
九大キャンパスへ、今年5月に立ち寄った時は周りにはコンビニくらいしかないと思っていたのですが、5か月後そこにはアパート、マンションがひしめき合っていました。
九州大学は創立100周年を迎えましたが、このITOには今は、すべての学部の1年生と工学系の学部生、そして工学系、社会科学系、数物理学の大学院生が学び、まもなく理学系、そして平成30年にはすべての学部が移転され累計18,700人(学生15,500人 教職員3,200人)が、「都市とともに栄え、市民の誇りと頼りになる大学として」「アジアを重視した世界の拠点大学」として次の100年を築き発展していくにふさわしい、堂々たるキャンパスでした。現在、留学生は国内6位、学生寮ドミトリーも敷地内にあり、ゲストハウス、椎木講堂、図書館、水素ステーション、学生食堂etc 生徒が集うセンターはあざやかな紅葉の楓が生徒たちを輝かせていました。中でも、水素エネルギーを利用して実現しているMIRAI カーは世界を舞台に開発研究されていました。難しい水素の貴重な説明を聞いて、未来に向けて大学の研究は素晴らしい!と感動しました。正午から学生さんたちと学食をいただき、売店や茶店に立ち寄ったり、貴重な学生体験をさせていただきました。
博多での夕食会は各学年の保護者の方々とこれからの西高、西高付属中を熱く語り合い、とても楽しい有意義なひとときでした。
翌日は熊本大学(文学・教育学・法学・理学・工学部)黒髪キャンパス。全国5か所に設置された高等中学校の一つで1887年第五高等学校創立128年、夏目漱石、ラフカディオハーン、佐藤栄作らが五校の教師、生徒として学んだ校舎、五高記念館が歴史館としてあり、直筆の夏目漱石の英語のテスト問題もあり興味深かったです。赤レンガ校舎に100年あったであろう楠の木の間からの木漏れ日がとても気持ちよく、窓から見える黄色い銀杏、目に入るすべての風景が写真の被写体になり、あーここで漱石の書籍はうまれたのだなと銅像眺めながら当時を想像しました。熊大で未来を描くべく、地域・世界へ貢献するために先進マグネシウム国際研究センターがあり、KUMADAIマグネシウム合金を航空機に適用できる最も軽い金属として、世界に注目され、生活を変える研究が進められています。実際Mg合金棒とステンレス棒を実際持ってその重さの差を実感させていただきました。文学部88%法学部96%理学部・工学部は大学院を経て97%の高い就職率もスーパーグローバル大学として誇れる成果を、漱石先生の「其れ教育は建国の基礎にして子弟の和熟は育英の大体たり」に基づいた教育によりコミュニケーション能力を発揮し「他の存在を尊敬すると同時に自分の存在を尊敬する」“個人主義”を唱え、目的意識を持って能動的に「学問をする」大学の歴史の深さ、在り方に感動しました。
この2日間、このような貴重な大学見学、研修をさせていただきまして心より感謝いたします。有難うございました。             
                    附属中2年保護者 小川


‹九州大学伊都キャンパス・熊本大学黒髪キャンパスを視察して›

10月21日(水)・22日(木)の2日間、役員・理事・学級委員・先生の15名でPTA県外視察研修へ行きました。九州大学は2011年に創立百周年を迎えられ、新しく移転した伊都キャンパスは、福岡ヤフオク・ドーム約40個分の広大な敷地と豊かな自然に囲まれていました。建物は近代的で開放感のある心地よい空間があり、先人達の積み上げてこられた歴史が感じられ、希望に満ちあふれたキャンパスでした。平成30年にはすべての学部が移転され完了されるそうです。私達は、バスでキャンパス内を周り、家庭30軒分の発電をする風力発電機(大型レンズ風車)や若田光一さんと九大生が通信した超小型衛星用パラボラアンテナ(直径2.4m)などを見ることができました。他にも寄付により竣工された椎木講堂(寄付をされた三洋信販創業者 椎木さんの名前から)、約3,000人が入るコンサートホールがあり、入学式・卒業式などの行事等に利用できる施設や自然エネルギーから水素ガスを作り、貯蔵して燃料電池自動車(トヨタ自動車)に供給する実証実験施設(水素ステーション)もありました。産学の両者が共同して、優れた最先端の実用化技術の開発・研究に取り組まれ、これから益々九州大学の研究・教育の活性化につながっていくと思いました。
熊本大学は、明治22年に建設され国の重要文化財に指定されている「五高記念館」がありました。そこでは第五高等学校からの歴史資料を見ることができ、卒業生にはたくさんの著名人がおられました。キャンパス内には熊本大学ゆかりの偉人である夏目漱石の銅像があり、128年を越える歴史と伝統にふれることができました。また、ジュラルミンより軽く高い強度と不燃性を持つ「KUMADAIマグネシウム合金」を開発され、熊本大学先進マグネシウム国際研究センターを設立し、産学界と協同しながら実用化を目指して研究・開発に力を入れていました。航空機や車などに応用すると軽量化により二酸化炭素の排出の減少、燃料の向上につながるため「環境にやさしい材料」として期待されていました。平成26年には米国ボーイング社と共同研究をすることになり、航空機への応用が進められていました。

「百聞は一見にしかず」。双方の大学を視察し、すばらしい教育、研究、開発にふれることができ充実した2日間でした。ぜひ、子どもさんと目標とする大学のオープンキャンパスに行く事をお勧めします。
このような貴重な視察研修に参加させていただき、ありがとうございました。
                   PTA庶務 山田敦子
 PTA県外視察研修報告
 PTA県外視察研修報告
PTA県外視察研修報告
PTA県外視察研修報告


同じカテゴリー(お知らせ)の記事画像
PTA広報誌「いてふ100号」発行
令和4年度第3回研修委員会 閉会式
令和4年度宮崎県高等学校PTA連合会 秋季研究大会
令和4年度 第2回研修委員会
第71回 全国高等学校PTA連合会大会 2022石川大会に参加して
PTA広報誌「いてふ98号」発行
同じカテゴリー(お知らせ)の記事
 自転車通学生のヘルメットの着用及び準備について(お願い) (2023-08-18 16:29)
 PTA広報誌「いてふ100号」発行 (2023-03-08 12:55)
 第47回卒業式 (2023-03-03 07:46)
 令和4年度第3回研修委員会 閉会式 (2022-11-29 17:21)
 令和4年度宮崎県高等学校PTA連合会 秋季研究大会 (2022-11-22 08:07)
 令和4年度 YUME講座 (2022-10-31 21:15)

 
 
 
削除
PTA県外視察研修報告
    コメント(0)