県高P連県北大会 ケイタイ・スマホのアンケート結果(県高生)

2014年10月27日

10月10(金)に宮崎県高等学校PTA連合会・秋季研修大会、県北大会(延岡)に参加しました。
PTA副会長(2学年担当) 田中 泰敏

携帯電話やスマートフォンについてのアンケート結果。
 宮崎県高等学校PTA連合会 ケイタイ・スマホ特別委員会(H26.7月実施)より。
・宮崎県下の38加盟校において、アンケートを実施。有効回答数、4,247名。

あなたは携帯電話やスマートフォンを持っていますか。
 自分のケイタイ持っている、16.6% スマホを持っている、72.7% 持っていない・親のを使用、10.7%
携帯、スマホの1日の平均使用時間
 1時間以内、22.7% 1時間~2時間、30.6% 2時間~3時間、22.7%        3時間~4時間、11.5% 4時間以上、12.4%
PC・タブレットの1日の平均使用時間
1時間以内、69.7% 1時間~2時間、15.1% 2時間以上、15.2%
使用する時間帯
21:00~、22.6% 20:00~、20.4% 22:00~、17.3%
23:00~、11.2% 19:00~、11.1% 18:00~、8.9%
携帯、スマホで何をしますか。
音楽・映像、93.4% メール、72.0% ゲーム、63.1%通話、48.2% ネット・ブログ、35.1% オンラインショッピング、18.8% 本・漫画、18.5%
1か月あたりの平均利用金額
全体平均、¥6,757- 男子平均、¥6,755- 女子平均、¥7,066- わからない(知らない)、69.3%
携帯やスマホ・PCの使用について家庭内ルール(制約)はありますか。
全体、有る24.2% 男子、有る21.8% 女子、有る26.4%
あると答えた具体的な内容。
・指定時間以外の使用禁止(夜の10時以降、1日2時間、親の許可をもらう、勉強・課題が終わってから、平日・休日で使い分ける等)
・指定場所以外の使用禁止。(リビングのみ、親がいる前、自分の部屋にもっていかない、寝る前は親に返す等) 
・食事中の使用禁止。 
・使用時間以外は親に返す。
・使用時間以外は親に返す。(寝るとき、テスト期間中等) 
・使用後は親に返す。
・充電場所の設定。(リビング等)
・勉強後使用可能(テスト期間中及び、前後の使用制限、勉強時は親に預ける等) 
・通話時間の設定。(他の携帯会社への通話禁止等)
・通信の制限。(2GB~7GB)
・使用時間の制限。(1日2時間、1週間に1回等)
・有料なものは親と相談、または使用しない。
・怪しいサイトへは手を出さない。
・課金の場合の支払い制限(1か月500円までは親が負担し、それ以外は自分等)
・インターネットができないようにロックがかけられている。
・ネット制限。(wi-fi環境のみの使用、アプリ・アクセス制限、ネットショッピングはしない、親に無断で課金しない、ゲーム時間の制限、決まった時間になると電源が消えるように設定する等)
・ブログの禁止 
・親と決めたルールを守らない場合は没収。
・明るい場所での使用。
・使用しない日を設ける
・使用料金の制限。(5,000円~10,000円以内、基本料金以外の使用料は次月のおこずかいから引かれる等)
・成績が悪ければ解約。(成績順位が下がったら等)
・決められた時間以外はフィルタリングががかっている。
・親のお手伝いをして使用許可を得る。
・指定された金額を超えると通信できなくなる。
・学校に持っていかない。
・悪口を書かない。
・1か月につき10枚のチケットがあり、8時~21時の間に1枚につき5時間程度使用できる。
・親からのメール・着信にはしっかりと返事をする。
・パスワードをかけない。 
現在LINE(ライン)を利用していますか。
全体、利用89.9% 男子、88.2% 女子91.6%
LINE(ライン)を利用してトラブルになったことはありますか。
全体、特にない、95.3% 男子、96.1% 女子、94.6%
あると答えた具体的な内容。
・誹謗中傷の書き込みをされた。
・プライベートな写真を掲載された。
・仲間外れにされた。
・タイムラインでの悪口が多くて困っている。(ケンカ・言い合い・死ね・○○が死んだ・友達をかばったら自分が悪く言われる)
・成りすましによるトラブルがあった。(荒らし・のっとり等)
・現金カードのやり取り等でトラブルになった。
・知らない人からのLINEがくる。(アダルト系・迷惑ライン・動画・気持ち悪い言葉等)
・住所の特定をされた。 
・女子に精神的に殺されかけた。 
・既読無視された。
・操作が遅い為、返事を返そうとしている間に会話が進んでしまい、トラブルや誤解を生じさせてしまった。
・タイムラインの見れる、見れないによるトラブルがあった。
・グループから退会させられた。
・ストーカーされた。
・LINEでの話題についていけなかった。
・実際にアカウントの乗っ取りがあった。(個人情報の流出・売買等)
・友達のLINEに同姓同名がいてトラブルになった。
・しつこくトークの返信を要求される。
・友達を通じて関わりたくない人たちともかかわりができてしまった。
・LINEを使えない、使ってはいないことに対するトラブルがあった。
以上、アンケート結果でした。

6月の九州地区高等学校PTA連合会鹿児島大会、第3分科会「ネットの海に漂う子供と親の役割」、そして今回の県北大会(延岡)第1分科会「高校生としてのケイタイ・スマートフォンとのつき合い方」に参加して印象に残った内容を羅列します。
・H25年中に出会い系サイト・コミュニティサイトを利用して犯罪の被害にあった子ども達は1,452人、被害にあった子供の多くは、サイトの危険性について保護者からの注意は受けていなかった。 
・フィルタリングを必ず利用する。 (フィルタリングをしても機能、操作等に何のリスクもないは、パネリストで参加した女高生の体験談。)
・家庭内でルールを作る。ルール作りのもっとも有効な時期・・・携帯、スマホを買い与えたとき(はじめが肝心)、使用時間等は子供に決めさせる。(親が落としどころを決めておく。たとえば、2時間が落としどころと思えば、子供には1時間がMAXと言えば子供は3時間、4時間を要求をする、そこで中を取って2時間、それを子供の口から「2時間」とか、希望の時間を自分の口から言わせることがミソ。
以上、鹿児島大会。
・悪質なアプリにスマホ内のデータを抜き取られる場合がある。
・「フィルタリング」+「ウィルス対策」で安全な環境を確保する。
・スマホで写真を撮ると位置情報がファイルに付加されてしまう危険がある。「今日から親が旅行で自分一人です。」にプライベート写真を撮り、添付した場合に写真位置情報の記録から場所を特定されてしまい「その子は一人だ」とわかってしまうそうです。
・知らない人にIDは教えない。
・いじめる側の子は何らかのストレスを抱えている。(思春期は特にイライラが募る時期、大人のイライラをぶつけず、子供のイライラを感じ取り、溜め込まないように親身になって暖かむ向き合うことが一番の良薬。)
・現実社会もネットも、やってはいけないことは同じ。誹謗中傷などの悪意のある書き込みは禁止。(正しい運営をしているブログやコミュニティサイトの利用規約には「誹謗中傷の禁止」ははっきりと書かれています。これはネットを利用する上でのモラルであり、リアルな会話でも、ネット上でも言葉の暴力をふるっても平気な人にならないよう、相手を思いやる気持ちを持って使用する。)
・不用意な書き込みや感情任せのやり取りがトラブルの原因になる。(書いていいことと悪いことの判断をしない子、できない子が増えている。ネットへの書き込みも、コミュニケーションアプリでのメッセージも、メールのやり取りも、読む人のことを考え、感情に走らず、考えて発信するクセをつけトラブルを防ぐ。
・たとえ冗談でも犯行予告まがいの書き込みやメールは犯罪。(匿名なのでバレないだろうと犯行予告のような書き込みをして、書類送検されるケースが起きている。たとえ冗談でも、それが小さな子供であっても、許されない。些細な事でも、人をだますような言動に気づいたら、一言注意する。)
・寝る前のスマホやPCは実は美容と健康の大敵。(睡眠障害・・・ブルーライトは睡眠を促すホルモンである「メラトニン」の分泌量を抑制してしまう。眠気が起きないのでスマホ操作を続ける。友達とのやり取り(興奮)とブルーライトで頭が冴える。
目への影響・・・夜見る画面の光は目の疲れや痛み、網膜へのダメージ等を引き起こす。
「友達とのつながりを保ちたい」という気持ちだけでなく、ブルーライトが長時間利用に拍車をかける。成長や健康だけではなく、注意欠陥・多動性障害や学習障害等の可能性もある睡眠不足。感情のコントロールができず、キレやすい状態だとネットへの書き込みにも大きな影響がでる。
・夜は眠気を誘い、早寝・早起き・「朝メール」生活へ。(取り上げるのではなく、眠気を誘う環境を工夫する。明るさの調整、電球色への取替、少し暗めの照明、ブルーライトを軽減するメガネやフィルター、アプリを利用。
・眠くて寝てしまった後のメールやSNSは、朝の返信がおススメ。(仲良しとのやり取りによりドーパミンが発生するので、朝から脳が活性化される。脳が起きるとお腹も減り、朝食を食べるようになる。早起きで遅刻も回避!
・一方的に利用を規制すると、子供のストレスを増幅させることにも。ネットが使える時間を夜から朝に切り替えることもひとつの選択肢。
・歩くときは画面を操作せず、夜道は「帰るコールを」(意識が画面に集中し視界は狭まり、周囲の音にも鈍感な上、無防備!
・「歩きスマホ」による事故やトラブルが急増中、ながら操作は邪魔にならない安全な場所に立ち止まってから行う。(携帯よりも画面が大きく情報量の多いスマホは前方3~4m程度の視界しかない、これは通常の場合の約1/5程度、左右方向の視界は1/10未満となる。ゲームをしたり、イヤホンを使ったりしていると、いっそう危険!突然襲われた人の2~3割が「ながら歩き」をしていたというデータもある。
・警戒していない様子が一目でわかり、危険にも気づきにくく、悲鳴を上げても伝わらない!暗い夜道では必ず「通話」を!!(メールやラインで「これから帰る」と連絡する人が多くなっている。スマホの光で自分の姿や様子を潜んでいる人に知らせてしまう上、明るい画面に慣れた目は、暗闇に対応できず、周囲の動きに気付けない。
・高校生のためのルールは「大人へのステップと考える。」(ルールは自由を奪うためや、罰を与えるためではない。)
・ルールを守れば自由に使える安全な環境と、相談できる関係を作ることができる。
(実情に合わない制約や厳しすぎる締付は、子供たちに「ウソ」や「ごまかし」の行動をさせる元凶になることもある。ルールが窮屈になったら、洋服や靴と同様に少しゆとりがあるものに替えることが大切。どこがキツイのか、とうゆるめたらいいのか、いつでも気軽に相談できる親子関係を構築する。真剣に向き合い、子供の言い分にもちゃんと耳を傾ける。
・大人が一方的に押し付けるのもダメ、子供の言いなりになるのもダメ。本音で話し合いながらルールを考え、自制心と安全に使える力を養う。
・サイバー犯罪に遭うリスクは高まり、減少することはありません。安全な利活用を続けるには、個々の危機管理の意識が不可欠。
・危機管理・・・常に実験中いうと覚悟で注意を怠らない。(どんな時でも、インターネットの構造上の特徴を意識しながら利用する。情報共有が前提のSNS、プライバシー保護への過信は禁物。アップ、ダウンロードの前に一呼吸、客観的に安全生保考えることが大切。
・「スマホやタブレットは諸刃の剣」考え、気を緩めず規制意識を持って使えるようにする。規範意識・・・判断力、責任力、自制力をしっかり身につける。(匿名にしていても追跡される!軽はずみな言動で一生を台無しにする恐れあり。善人にも悪人にも便利なネット、「メリット」と「デメリット」は常にペア、背中合わせ。成長にあった安全な環境を与え、考えながら使うことで経験を積ませる。
以上は県高P秋季県北大会より。

携帯、スマホ、PC、タブレット等で色々な用語が飛び出してきます。ブログ・サイト・LINE・コミュニティサイト等々、意味が理解できないという親御様が多いと思われます。その用語の意味を一つ一つ理解するには大変なリスクがあります。県北大会の講師の方のお話の中にありましたが、まず今の中学生、高校生と私ら親は育った環境、時代すべて真逆のものです。「根本を理解できない」、と考えた方がよろしいとの事。脳みその作り、メカニズムすべてが別の次元にあると考えた方がよかろうと思います。このような話もありました。国の政策で図書の貸し出しや検索システムの構築をするため、数億円の予算を計上したそうです。しかし、静岡の大学生数人が夏休みの期間にそれを終わらせてしまったそうです。我々の頭の中では、「わからない、不可能だ」、ということをいとも簡単に行ってしまう、こちらはどうやって行ったのかもよくわからない・・・。そんな中、子供たちの「普通の常識」に私ら親は何をどうすればよいのでしょうか。常識は時代、環境が変わるたびに変化して行く、いわば生き物みたいなものであると思います。しかし、時代が変わろうと、国・地域・環境が変わろうと、変わらないものがあります。それが「良識」ではないでしょうか。良識で、私ら親は子供たちと対応しなければならないと思います。たとえば、江戸時代は、かたき討ち・あだ討・無礼討ち等ありました。当時はそれが常識だったのでしょうが、理由はどうあれ「人が人を殺めるということは良くない。」このことは縄文・弥生、あるいはそれ以前よりある「良識」であったのではないでしょうか。その「良識」は、時代・国・地域・環境が変わろうが変わるまいが不変のものであります。「今の常識」になかなか対応できない私たちは、それを背負い、子供たちに渡さなければならないのでしょう。

ミニ講座 : 文中GB(ギガバイト)がありました。PCの容量は今やTB(テラバイト)になりました。1TBは、1024GB(ギガバイト)、1GBは1024MB(メガバイト)、1MBは1024KB(キロバイト)、1KBは1024B(バイト)、1Bは8ビット、1ビットには半角で8文字だそうです。1TBに半角文字が何文字入るかは電卓をたたいてください。


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