西高カラー(えんじ色)に染まった1日~創立40周年に寄せて

2013年11月26日

 今年 平成25年、2013年は、我が「宮崎県立宮崎西高等学校」が創立40年目を迎える年です。その10月18日(金)は、全ての本校関係者が歴史と実績を確認し合い、これまでの努力をたたえ合いながら、祝賀ムードに満ち溢れた1日となりました。記念式典、アトラクション、記念講演、教養講座、記念祝賀会等の記念行事が引きも切らず続き、学校全体が早朝から夜半まで厳かな中にも華やかな雰囲気に包まれ続けました。保護者の方々には、この歴史的瞬間に立ち会っていただく機会を必ずしも十分に提供することがかないませんでしたので、以下このコーナーをお借りしてその一部始終をお知らせいたします。

 まず9時30分、大きな拍手が起こりました。UMKアナウンサーの佐々木六華氏(17期生)が司会卓に詰めていたからです。緞帳が上がり竹下副校長先生による開会挨拶を皮切りに、市民文化ホールにて記念式典がスタートしました。国歌斉唱、物故者黙祷に続き、児玉校長先生の挨拶、久保同窓会長挨拶、PTA会長挨拶が執り行われました。その後、飛田教育長先生から祝辞をいただき、来賓紹介・祝電披露がそれに続きました。そして、檀上の日高生徒会長が主唱して生徒全員による誓いの言葉(創設の言葉)が響き、最後は高らかに校歌を歌い上げ滞りなく記念式典は終了しました。どれも記憶に残る内容でしたが、特に1800名もの出席者全員で校歌を斉唱した場面では、涙をこらえきれない様子の方々もチラホラ見かけました。タクトを振って指揮される中園先生を目の前にして、私も力いっぱい校歌を歌わせていただき、感慨無量の想いを胸にひな檀を降りました。

西高カラー(えんじ色)に染まった1日~創立40周年に寄せて 西高カラー(えんじ色)に染まった1日~創立40周年に寄せて

西高カラー(えんじ色)に染まった1日~創立40周年に寄せて 西高カラー(えんじ色)に染まった1日~創立40周年に寄せて

 次は、創設の精神を体現した卒業生によるアトラクションとメッセージです。選抜高校野球開会式で君が代を独唱し皆さんもご存知の谷口まりあ氏(36期生)は現在、鹿児島国際大学に在籍中とのこと。この日は、クラシックや唱歌4曲を歌い上げ、伸びのある歌声がホール全体に響きわたりました。それに続いて、世界各地で活躍している卒業生3名によるビデオメッセージが放映されました。ハーバード大学で医療教育に取り組む武田裕子氏(4期生)、ウェスレアン大学で就学中の荒木大河氏(39期生)、インドネシアで天然ガス採掘に従事する木下宏一氏(12期生)と錚々たる顔ぶれで、3名とも校歌の3番冒頭「行け広き世界の国々へ」を地でいく活躍ぶりが紹介されました。いずれも在学時代の印象として、全身全力で勉学や運動に励んだこと、その本気さを先生方が正面から受け止めてくれたこと、そんな教育環境は他の高校では得られないことを挙げていました。「宮崎西高では生徒のみが成長するのではなく、それを見守る側も成長する学園」との荒木氏のナレーションが深く胸に響いたところです。

西高カラー(えんじ色)に染まった1日~創立40周年に寄せて 西高カラー(えんじ色)に染まった1日~創立40周年に寄せて

 東北大学加齢医学研究所教授の川島隆太先生による記念講演会が第三部として幕が開けました。演題は「脳科学が教える正しい脳の鍛え方」という、いかにも脳トレDSを世の中に送り出した科学者らしいテーマでお話しいただきました。脳のどの部位が人間の能力・行動に影響を及ぼすのか、一般で言われるように睡眠、食事が学習に影響を与えるのか、効果が上がる学習方法ってどんな方法か、学習の定着度と遺伝子との関係はあるのか、などなど実験データをふんだんに示しながら、脳科学で実証された興味深い内容を明快な口調の中にもユーモアたっぷりに語っていただきました。講演の後は、専門家との対話を志願した勇気ある5名の生徒諸君がパネリストとして講演会に参画してくれました。川島先生が不慣れな生徒諸君を巧みにリードされ、本音の会話がキャッチボールのように行き交いました。学会や研究会でも実際に行われているパネルディスカッションを生徒自身が体験できたことは、とっても大きな意味があったものと思います。

西高カラー(えんじ色)に染まった1日~創立40周年に寄せて 西高カラー(えんじ色)に染まった1日~創立40周年に寄せて

 上記のとおり、第一部から第三部までが終了した後、他校の学校長などのご来賓が退席して昼食休憩に入りました。再開後は、生徒全員を対象とした教養講座としての芸術鑑賞会が開催されました。テレビ番組「笑点」でお馴染みの三遊亭小遊三師匠ほか2名の落語家が登場し、まず江戸落語と上方落語などの解説紹介があった後、落語3話が演じられました。良く知られている古典落語あり、最近の話題(オリンピック)を題材にしたものありとバラエティに富んでおり、先生方、生徒諸君ともにリラックスした時間を過ごすことができました。ただ、川島先生の有益な講義をすっかり忘れたのではないかと心配したほど大笑いをすることができました。演目終了後は、生徒による花束贈呈やお礼の言葉と続いたのですが、何故か最後まで終了しないうちに師匠達が退出したり、お礼の言葉がこの席にいない桂歌丸師匠にスポットが当たったりと、最後まで笑い声が絶えない楽しい講座となりました。

 夕方6時には、場所を移してガーデンテラス宮崎にて祝賀会がスタートし、本校にゆかりの大勢の方々が一堂に会するきらびやかなパーティーとなりました。その華やかさを一層演出したのが、卒業生2名による記念演奏と記念ライブです。東京芸術大学講師の有吉亮治氏(22期)はショパンをピアノで演奏され、31期生の永山夏希氏はピアノによる弾き語りでその歌声を4曲も聞かせていただきました。本校の卒業生が様々な世界で活躍している姿を真近に見ることで、臨席した方々には本校のますますの飛躍を確信することができたのではないでしょうか。祝賀会は、久保会長の祝辞、児玉校長先生の挨拶、飛田教育長先生の来賓挨拶と続き、林同窓会副会長の乾杯で歓談へと移りました。歓談中、会場全体を見まわしますと歴代の校長先生やPTA会長、同窓会関係者、ゆかりの先生方など錚々たる顔ぶれが破顔満面な様子で列席されていらっしゃいました。本校の歴史の重み、輝かしい実績、幅広い人脈が目前に出現したようで、創設期から綿々と受け継いできた粗々しくも逞しい伝統に思いを馳せずにはいられませんでした。

 この場面でも最後に、勇ましい歌詞が綴られた校歌を全員で熱唱したのですが、それに続く万歳三唱の折りに開口一番「本当にすごい学校ですね!」と正直すぎる想いがついつい口を吐いて出てしまいました。これは、これまでの誠実に努力と精進を積み重ねながらもこれに飽き足らず、これからのさらなる飛躍と創造を期待する想いが言わせたのだと信じます。万歳を発するにあたって、「全ての関係者が50周年時に再会し宮崎西高の発展を見届ける」ことを誓い合って三唱を終え、めいめいの胸に熱い想い出を残しながらも、祝賀会はめでたくお開きとなりました。

 今回の40周年記念事業にかかわる中で、様々な方が本校に何らかのゆかりがあることを知ることができました。また、本校に対する期待感から、様々なかたちでの励ましの言葉を頂戴いたしました。そして、私自身の知り合いからも、本校の記念行事を知ったことで久しぶりに懐かしい声の便りを聞くことができました。さらには、本校のPTA活動に関してよく声をかけられるようになりました。全ては、宮崎西高を介しての出来事でありそのようなやり取りをする機会に恵まれたことに深く感謝しております。

 最後に、今回の記念行事の実現に尽力され、また最後まで汗をかかれた学校および同窓会関係者の方々に対しお礼を申し上げます。また、PTAを預かる者として、特に父親委員、母親委員の方々のご協力に対して感謝を申し上げる次第です。私としては、記念式典の場でその想いを述べさせていただきましたので、式典時のご挨拶をそのまま末尾に掲載いたします。

 PTA会長 奥 泰裕

※創立40周年記念式典御挨拶(平成25年10月18日 宮崎市民文化ホール)
114-9.pdf (PDF: 140.33KB)



同じカテゴリー(お知らせ)の記事画像
令和5年度 宮崎県高等学校PTA連合会 定期総会
3学年の皆様へ受験応援グッズ配布が行われました
平成29年度PTA会計監査が行われました
中間監査を行いました
中間会計監査報告
西高YUME講座2016
同じカテゴリー(お知らせ)の記事
 令和7年度 PTA総会 (2025-05-08 14:06)
 令和6年度 PTA総会 (2024-05-08 09:10)
 自転車通学生のヘルメットの着用及び準備について(お願い) (2023-08-18 16:29)
 令和5年度 宮崎県高等学校PTA連合会 定期総会 (2023-06-06 13:30)
 令和5年度 PTA総会 (2023-04-29 12:30)
 会長就任のごあいさつ (2022-05-13 08:26)

 
 
 
削除
西高カラー(えんじ色)に染まった1日~創立40周年に寄せて
    コメント(0)