保護者の転勤等により他県の高等学校へ進学する生徒数名以外は西高校理数科へ進学し、これからも卒業生の切磋琢磨が続きます。卒業式後のクラスでの一人ひとりの挨拶では、学友、先生そして両親への感謝の言葉が多く聞かれました。附属中学校で過ごした3年間は、卒業生たちにとって人生の礎に、そして一生の思い出になったものと確信しました。
PTA中学校部会長 瀧口 俊一
(以下、部会長の祝辞)
県立宮崎西高等学校附属中学校の第5回卒業式にあたり、PTAを代表して、一言お祝いを申し上げます。
朝方に鳴く鶯の声や山々を白く彩る山桜、沿道を飾る菜の花に、春の訪れを感じる季節になりました。冬の厳しさに耐え、培った力を解き放ち、生命の躍動する春に、卒業を迎えられました皆さんは、最高に輝いています。80名の卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。3年間の中学校生活では、様々なことを経験し、心身ともにたくましく成長されました。勉学はもとより、スポーツや文化活動にも積極的に挑戦し、それぞれ満足のいく結果を出されたものと思います。
今年は二期生が大学受験に臨んでいます。東京大学をはじめ難関大学や医学部へ多数の合格を果たしてくれるものと期待しておりますが、先輩方の築いた道をより広く強固なものにしていくことにより伝統が培われると思います。その伝統をつくるのは、あなた方であります。4月からは西高校理数科へ進学します。さらに“未知の我”を求めて先輩方や同期生と力を合わせすばらしい高校生活を送ることを期待しています。そして、時々は後輩の中学生の面倒も見てください。
保護者の皆様におかれましては、お子様の成長された姿を前に、喜びもひとしおのことと存じます。ご卒業誠におめでとうございます。3年間に渡り中学校PTA活動に御協力いただき衷心より感謝申し上げます。今後とも、附属中学校卒業生の保護者として中学校へ目をかけていただければ幸いです。また、児玉校長先生をはじめ諸先生方の御尽力により、子どもたちは利発な青年へと成長いたしました。先生方の長年の御指導に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
さて、本校はノーベル賞級の人材を育成することを目的に西高校併設型の中高一貫教育校として開校しました。ノーベル賞のうち自然科学三賞の日本人受賞者は、これまでに物理学賞6人、化学賞7人、生理学・医学賞2人の計15人(米国籍の南部陽一郎氏を加えれば16人)となっています。自然科学以外の分野では、文学賞2人と平和賞が1人です。その中の一人である物理学賞を受賞した江崎玲於奈先生の著書(オプションを活かそう:選択が人生を決める 中央公論新社)を最近、読む機会がありました。その中で、先生は知的能力には、新しいアイデアを生み出す創造力と物事を理解し、判断する分別力があり、20歳から70歳まで活動すると仮定した場合、分別力は20歳ではゼロですが70歳で100となり、逆に創造力は20歳がピークで、45歳ころに二つの力が拮抗します。これは「江崎の仮説」と呼ばれていますが、創造力こそが若者の強みであり、ノーベル賞の対象となった業績の多くは、受賞者が45歳よりも若いときの仕事であります。そして、ノーベル賞をとるためにしてはいけない5箇条、すなわち「江崎の黄金律」を提唱されています。
第1に、いままでの行きがかりにとらわれてはいけない、第2に、教えはいくら受けても良いが、大先生にのめり込んではいけない、第3に、無用なガラクタ情報に惑わされてはいけいない、第4に、創造力を発揮し自分の主張を貫くために、戦うことを避けてはいけない、そして第5に、子どものように飽くなき好奇心と、初々しい感性を失ってはいけない、ということです。この黄金律を参考に、才能を伸ばしてほしいと思います。その才能について、江崎先生は、「才能とは、もって生まれたものと思われることもあるが、天から与えられたものだけで才能が決まるわけではない」として、天性の能力を教育によって育成することができると言っています。学校で勉強に励む「受身の教育」では「天性」は5分開花するだけであり、残りは「育成」の試行錯誤が伴う「自主教育」に負うとして、ここが勝負どころであると指摘しています。「真似る」「聴く」「読む」「覚える」といった「受身の教育」に対し、「自主教育」では「疑う」「考察する」「探求する」「実行に移す」といったプロセスが重要であり、教育と言うよりは自分を研究する活動であると言っています。そして、そこには選択の自由(オプション)があり、自らつかみ取って行くことが求められるとしています。
どうか、みなさん、自分の能力を信じて、あきらめずに努力してください。目標に向かって真面目に努力する姿は、はっきり言って「格好いい」、そして、何より美しい、私はそう思います。決して自分のためだけではなく、世界の人々のために自分の持てる最大限の努力を地道に持続し、世界最高峰を目指して能力を磨き上げていく。その結果として、成功の扉は開かれると思います。つまり、「努力に勝る天才無し」ということであります。本日の卒業生の中から、ノーベル賞を受賞する研究者が輩出されることを期待してやみません。
最後に、未来の偉大なる指導者に心からエールを送りますとともに、長崎原爆平和祈念像の制作者として著名な彫刻家、北村西望先生の句を餞にお贈りし、お祝いの言葉といたします。
弛まざる歩み恐ろし カタツムリ 北村西望
※ 附属中学校5期生の諸君、この度はご卒業おめでとうございます。大勢の同級生とともに本校の高校過程へ進みますので、卒業という言葉がピンとこないかも知れません。しかし、人生という大きな物差しでみれば、ひとつの大きな節目を迎えたことは疑いの余地はありません。まだまだ中学生の意識が抜けきれないかも知れませんが、節目のことを強く意識することが今の時点では極めて大切なことだと気づいて欲しいと思います。
皆さんがこれから歩むでありましょう輝かしい道のり、その第一歩を今まさに歩み始めたことを自覚することが肝要なのです。なぜなら、人は忘れ易く、なまけ易く、易きに着きたいという性癖があることは否めず、高尚な志を抱き才気に溢れ心根の温かい人物といえども悠然と流れる時間の中に埋没してしまうことがままあるものです。節目を意識する意義はそこにあります。節目というものは、安易な行動に陥り易い自らを戒め、初心に戻る絶好の機会になるからです。このことは皆さんのような若者のみならず、我々大人についても当てはまる真理と言えましょう。それに早く気づきそのことを忘れず、ただ中学卒業、高校進学、大学合格………と時間と段階を漫然と重ねることなく、自らを冷静に省みることができるそんな人物に成って欲しい。と諸君の保護者、更には恩師の方々も強く願っています。
諸君は、日々、学業や部活に追われていることでしょう。学外行事や交遊もまた楽しからず哉でしょう。でも時には居ずまいをただして、内なる心の声に耳を傾ける機会を意識的に設ける。現在を暫し離れて、将来の姿に想いを馳せる。そのようなことも時には大切です。節目はそのような機会を自然に、いや否応なしにもたらしてくれます。ただ、そのことを強く意識する諸君のみがそれを可能とします。節目を単なる形式張った退屈なイベント(行事)として見るか、あるいは逆にこれを先途に自らを奮起する動機・切っ掛けとして捉え直すのか、いずれの認識を抱くかは諸君次第です。願わくば、後者たらんことを!
諸君ならきっと後者の筈です。最後にもう一度、卒業おめでとう。堂々とした人生を歩まれんことを心からお祈りして私からのお祝いの言葉といたします。最後に、中学校部会の活動を通じて本校PTAに尽力いただいている保護者の皆様、ご卒業誠におめでとうございます。高等学校に進まれましても、なお一層PTA活動へのお力添えをお願い申し上げます。また、これ以上もない餞の言葉を卒業生に贈っていただいた瀧口副会長、多忙な中にもかかわらず式典に列席いただいた岩崎副会長、江崎副会長、廣松監事、川浦委員長、誠にありがとうございました。(PTA会長 奥 泰裕)
自転車通学生のヘルメットの着用及び準備について(お願い)
令和5年度 宮崎県高等学校PTA連合会 定期総会
令和5年度 PTA総会
会長就任のごあいさつ
令和3年度PTA活動計画