第4回母親委員会

2016年12月26日

2016年12月3日
演題『人を育てる』     
講師   熊本大学教育学部シニア教授   石橋 敏郎 氏
 
 12月3日(土)、全PTAを対象にした本年度最後になる講演会を、西高1学年および附属中の母親委員会担当で開催しました。
 石橋先生の専門分野は、社会保障法、社会福祉法、男女共同参画で、熊本県や熊本市の様々な政策にも審議会委員として関わっておられ、その活動は多種多様です。先生のご活躍に憧れ、教えを仰ぐために大学へ入学する高校生も多かったようです。
先生は、幼少期に熊本県の黒川温泉そばの全校児童10名という小さな小学校で幼少期をすごされました。その頃のご自分の通知表を紹介しながら当時の教育と現在の教育を比較しながら、現在の教育が失いつつあることを、熊本弁で面白く、わかりやすく紹介してくださいました。また、その頃に、恩師の姿により教育者としての志を立てられたとのことでした。中学では、熊本市内のマンモス中学校に田舎から転校した際、困った事と困らなかった事があることを紹介されました。また、教授になって出会った学生達について、目的を持って入学した学生とそうでない学生には大きな差があり、それがその後の大学生活や社会人になってからの差につながるとい話されました。
子育てにとって大切な事は、①子育てや教育の主人公は私たち親であること、②子供の話をよく聞いてあげられる親でなければならないこと、③親の価値観を子供に押しつけないこと、④善悪の判断と正しい生活習慣は親が確実に教えなければならないこと、⑤子供よりも先に親が勉強しなければならない事だというお話をしていただきました。
近年、子育てを教育者に委ね、子育ての責任者であることを忘れてしまっている親が多くなっているように感じます。今回の講演を受講したことで、私たち親が我が子の最大の理解者であり応援者だということを、私自身再確認することができました。今後の子育てに生かして行きたいと強く感じました。

1学年 企画部長 高橋ちえ

~参加者の感想(抜粋)~
・最初から最後までずっと集中できる講演会は初めてで、とても実のある時間を過ごさせてもらい、ありがとうございました。なかなか進路の決まらない息子に「入った大学、職場でどれだけ頑張ったか、それぞれの環境で精一杯頑張れば良い。自分で選んだ道で自分で責任を取り自立すれば良い」と伝えようと思います。
・今回、石橋先生のお話を聞けたことに、とても感謝です。母親として、愛情はもちろんありますが、思春期の息子と接する中で悩む事もたくさんあります。人を育てるのに大切な事、自分自身も大切な事に気づかされ、心を打たれました。また、子供と向き合って頑張ります。石橋先生のお話、子供達に聞かせたいです!!よろしくお願いします!!
・石橋先生の講演を楽しみにしておりました。光る人材はおかれた環境の中でも大学名、会社名関係なくどこにいても光る、そのメッセージに救われた気持ちになりました。何が正しくて何が正しくないことをしっかり親が教え続けることということを学びました。全ては人間性と自分の頭で考えて自分の言葉で堂々と話しができるようになることが大事なんですね。先生の人間性にほれました。
・石橋先生のお話、とても楽しかったです。「一期一会」私も大好きな言葉です。「正しい答えを言える人よりも自分の考えを述べられる人が欲しい」というお話、とても共感させられました。今日、帰ってから、子供に「勉強しなさい」と言う前に、私も勉強する姿勢を見せなくてはと思います。子供と読書する時間でもつくってみようかと思いました。ありがとうございました。
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