令和6年度 宮崎西高等学校・宮崎西高附属中学校入学式

2024年04月17日

 令和6年4月10日 宮崎西高等学校・宮崎西高附属中学校の入学式が挙行されました。新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。
PTA会長の祝辞を掲載いたします。

祝辞

宮崎県立宮崎西高等学校第51期生の皆さん、
宮崎西高附属中学校第18期生の皆さん、
本日は、ご入学おめでとうございます。

受験という関門を突破し、将来の夢に大きく胸を膨らませ、
誇らしい気持ちでこの入学式を迎えられていることと思います。

さて、西高は昨年、創立50周年を迎えました。
そして、2年後、西高附属中学校は創立20周年の節目を迎えます。

本校は、その歴史の中で、輝かしい進学実績を残していることは、
揺らぐことのない事実であり、
進学校という性格上、皆さん自身の努力と先生方のご指導によって、
学力を高めていく学校であることは、言うまでもありません。

ただ、私は、一世代前の大人として、
皆さんには「勉強だけできる人」ではなく、
社会で生きていくための総合的な力、
いわゆる「人間力」を備えた人になって欲しいと願っています。

身勝手な振る舞いを自制し、ルールを守る。
自分の役割を考え、行動する。
異なる意見に対して、自分の主張ばかりではなく、
相手の立場や事情にも思いを巡らせ、考えてみる。

これらは、学校生活だけではなく、家庭生活や地域生活など、
日常の様々な場面で、人々との関わりや、
経験の積み重ねによって、培われていきます。

高校生は3年間、中学生は6年間、これから18歳の成人まで、
皆さんが、学力と共に「人間力」を高めていかれることを期待しています。

保護者の皆様、お子様のご入学、心よりお慶び申し上げます。

高校、中学での3年間は、あっという間に過ぎ去ります。
3年後、高校生においては、多くのお子様が、進学を希望して親元を離れ、
中学生においては、そのほとんどが西高に内部進学し、
更なる高みを目指して行きます。

これからの3年間、ご家族で有意義な時間を過ごしていただくとともに、
お子様が、自ら考え行動する姿を尊重し、
よき理解者、力強い応援者として温かく支えていただけたらと思います。
 
校長先生をはじめ教職員の皆様。
この国の未来を担う新入生が、充実した学校生活を過ごせるよう、
これまでと変わらず、愛情と情熱をもって、
ご指導いただきますようよろしくお願いいたします。

最後に、新入生の皆さん。
これからは、国内もしくは世界が相手です。
皆さんが、チーム西高、チーム西附中の一員として、
それぞれの「めざすもの」に向かって、未知の我を求めて全力を尽くし、
悔いのない高校生活、中学校生活が送れるよう心からお祈りして、
お祝いの言葉とさせていただきます。

令和6年4月10日
宮崎県立宮崎西高等高校PTA会長 田迫昭彦

第15回 西高附属中学校卒業式

2024年04月07日

 3月21日(木)に宮崎県立宮崎西高等学校附属中学校の卒業式が挙行されました。卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。
PTA中学部会長の祝辞ならびに卒業生保護者代表謝辞を掲載いたします。


祝辞

 宮崎県立宮崎西高等学校附属中学校第15期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 皆さんの中学校生活と切り離せないものとして、新型コロナウイルス感染症の流行というものがありました。これにより、皆さんの学校生活には相当な制約が課されることになったはずです。しかしながら、そのような中でも各自の工夫等により可能な限り充実した生活となるよう努力された皆さんには、率直に敬意を表したいと思います。

 4月から高校へ進学する皆さんに対して、これから2つのことをお話しします。
 まずは、視野を広く持って生活してほしいということです。「未知の我を求めて」という言葉がありますが、これは若い皆さんにはあらゆる可能性が秘められているということを意味します。何かに熱中するということも当然必要ですが、勉強・スポーツ・文化の中でもいろいろな分野に興味を持ち挑戦するということは、人としての幅を広げることにつながり、ひいては皆さんの可能性をとても大きなものにしてくれます。
 つぎに、一緒に卒業する仲間を大切にしてほしい、ということです。皆さんはさまざまな偶然が重なり合って、本日までの3年間、そして4月からの3年間を共にすることになりました。それにとどまらず、皆さんは大人になっても長きにわたって交流することになるはずです。個性を持った優秀な仲間に出会えたというのは、とても幸運なことです。皆さんは将来さまざまな分野で活躍することになると思いますが、いつか必ず6年間を共にした仲間の力を借りるときが来るはずです。仲間を大切に、皆の考え方を尊重し合って生活してください。

 本日ご臨席下さいましたご家族の皆さまにおかれましては、お子様が無事に義務教育課程を修了されましたことを心よりお祝い申し上げます。これから、お子様にとってとても重要な3年間が始まることはいうまでもありませんが、これまでと同様、温かい目でお見守りいただければ幸いです。

 最後になりましたが、子どもたちへ厳しくも温かいご指導をしていただいた先生方や、子どもたちをお見守りいただいた地域の方々へ、PTAを代表して心より感謝を申し上げるとともに、前途ある卒業生のさらなる飛躍を祈念し、お祝いの言葉とさせていただきます。

令和6年3月21日
宮崎西高等学校附属中学校  PTA中学部会長  金丸 由宇



保護者代表謝辞

 ただいまご紹介頂きました黒木と申します。
僭越ではございますが卒業生の保護者を代表して御礼を述べさせて頂きます。

 桜の蕾も膨らみ開花が待ち遠しいこの季節に、子供達のため、このような厳粛で盛大な式典を開催して頂き本当にありがとうございます。
3年前の入学式では新品の制服に身を包み、初々しかった子供達も、3年が経ちすっかり制服も馴染み、本日、この卒業式を迎えることが出来ました。
これも校長先生、教頭先生、諸先生方、またご来賓の皆様のおかげと有り難く存じます。

 中学生という多感で難しい年頃、しかもコロナ禍というイレギュラーな状況では、先生方におかれましては、私達保護者からは見えない大変なご苦労があったことと拝察いたします。異常事態で制限の多い中、心を砕き、工夫を重ね、熱心に、そして親身に子供達を導き、ご指導くださいましたこと、心から深く感謝申し上げます。
おかけさまで子供達は勉強の面だけでなく、人間性も併せて、心身ともに大きく逞しく成長したのではないかと感じています。
私達保護者一同、これからも子供達のため、子供達の夢のために、力を尽くし、全力で応援しサポートしていく所存です。
先生方におかれましては、今後とも何卒ご理解ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

 県立宮崎西高等学校、西高附属中学校の益々のご発展と、校長先生、教頭先生、諸先生方、ご来賓の皆様のご健勝とご多幸を、また卒業生、在校生の益々のご活躍とご精進をお祈り申し上げまして御礼の言葉とさせて頂きます。
本日はありがとうございました。
3年間ありがとうございました。

令和6年3月21日
宮崎西高等学校附属中学校  PTA第3学年委員長  黒木 報源


第48回 宮崎西高等学校卒業式

2024年04月07日

3月1日(金)に第48回宮崎県立宮崎西高等学校卒業式が挙行されました。
第48期生の皆様、ご卒業おめでとうございます。

PTA会長の祝辞ならびに3学年委員長の保護者代表謝辞を掲載いたします。

祝辞

宮崎県立宮崎西高等学校を巣立っていく第48期生の皆さん。
高校生活はいかがだったでしょうか。
目標に向かって自らを高め、満足いく学校生活が送れた方、
自らの思い描く理想と現実のはざまに苦しみながら、
学校生活を送られた方、
ここにおられる卒業生の数だけ、思うところがあるでしょう。

様々な思いはあると思いますが、
皆さんは、この3年間、
頑張って、頑張って、頑張って、この卒業の日を迎えることができました。
よく頑張りました。
ご卒業おめでとうございます。

保護者の皆様。
お子様のご卒業、心よりお慶び申し上げます。
生まれた日からこの時まで、共に泣いたり、笑ったり、
お子様の一番の応援者として、
今、これまでの日々を思い起こされているのではないでしょうか。
本日の晴れ姿を胸に刻まれ、
新たな旅立ちを見守っていただきたいと思います。

校長先生をはじめ、教職員の皆様。
第48期生は、コロナ禍の真っ只中で、高校生活がスタートしました。
様々な制約がある中で、
子どもたちの教育効果が最大限に上がるようご尽力をいただき、
また、子どもたちの可能性を信じ、
最後まで愛情と情熱をもって、ご指導いただきましたことに、
PTAを代表して、心からお礼申し上げます。

さて、卒業生の皆さんが、勉強や部活動、
課外活動などに取り組んできた西高での3年間は、
これまでの日常が送れない戸惑いの日々から
新たな日常に移行した3年間でもありました。

不自由な学校生活を過ごされた時期もありましたが、
それによって、皆さんは、
日常の大切さを知り、何事も自分次第であることに気づき、
柔軟な発想で知恵を出し合い、工夫を重ねて、
様々なチャレンジを続け、
大きな成長を遂げることができました。

卒業を節目として、皆さんの進む先には、広い世界が待っています。
これから皆さんには、
社会を構成し、運営するとともに、
自立した一人の人間として、力強く生きていくための総合的な力、
いわゆる「人間力」が求められます。

この人間力は、西高での成長をいしずえに、
社会における人々との関わりや、
様々な場面での失敗や成功を繰り返す中で、
培われていくものです。

その過程で、つらく苦しい壁にぶつかる時がくるかもしれませんが、
人の助けを得て学ぶことも、人間力を高める手段です。
どうか、絶望だけはすることなく、助けを求めてください。
 
卒業される皆さんが、豊かな人間力を備え、
社会の中核を担っていく未来を楽しみにしています。

最後に、本県にもゆかりのある歌人
たわら まち さんの歌を紹介します。

なんでもない会話
なんでもない笑顔
なんでもないからふるさとが好き

皆さん。
志は果たしていても、いなくてもいい、
たまには、ふるさとに思いをはせ、
ふるさとに残る人たちに、顔を見せてください。

ふるさとの「なんでもない会話」や「なんでもない笑顔」は、
社会の荒波にもまれる皆さんを、あたたかく包み、
新たな力を与えてくれるものと思います。

旅立つ皆さんに、最後にふるさとからの想いをお伝えして、
私からのお祝いの言葉とさせていただきます。

令和6年3月1日
宮崎県立宮崎西高等学校 PTA会長 田迫 昭彦
 

保護者代表謝辞

 卒業生の保護者を代表いたしまして、一言、お礼の言葉を述べさせていただきます。

 本日は、48期生の卒業式を開催していただき、誠にありがとうございます。
 50周年という節目の年に卒業を迎えることができ、私たち保護者も、大変うれしく思っております。

 また、御来賓の皆様、お忙しいなか、ご出席いただきましてありがとうございます。こころから、感謝申し上げます。

 伝統ある宮崎西高創設の詞に、「未知の我を求めて」という一説がありますが、48期生も、宮崎西校の校章に込められた、2つのV、ビクトリー(勝利)に向かい、バイタリティー(活力)を持って、熱心な先生方の指導を受け、師弟同行で、まさに「未知の我を求めた」3年間だったと思います。
 先生方には、大変お世話になりました。

 生徒達は、コロナ禍の中での入学であり、入学当初は様々な学校行事も制限され、不安も多かったと思いますが、だんだんと規制が緩和されていく中で、多くの仲間と思い出を作り、身も心もまっすぐに成長させていただいたと、大変感謝しております。

 目まぐるしく変化する世の中で、自分自身がどのように行動していくか難しい昨今ではございますが、宮崎西高で過ごした3年間を糧に自分の進むべき道を一歩一歩進んでくれると思います。

 最後になりますが、宮崎西高等学校・附属中学校の、益々のご発展とご臨席の皆様のご健勝を記念しまして、簡単・措辞ではございますが、お礼の言葉とさせていただきます。

 本日は、誠にありがとうございました。

令和6年3月1日
宮崎県立宮崎西高等学校 PTA第3学年委員長 徳満 憲治


令和5年度大塚ブロック4校合同研修会(第3回研修委員会)に参加して

2023年11月27日

令和5年度大塚ブロック4校合同研修会(第3回研修委員会)に参加して

講師 矢野美由紀氏(日本睡眠学会専門医)
テーマ 「学力・運動能力をのばす睡眠法〜心と体の健康はよい眠りから〜」

 11月10日(金)19時から令和5年度大塚ブロック4校合同研修会兼第3回研修委員会が西高体育館にて開催されました。
矢野先生からは本校18期ご卒業のOBでご自身も高校生のお子さんを育てられながら、市内の病院にご勤務との自己紹介をいただき、ぐっと身近に感じさせていただきました。

「そもそも、眠る理由は何でしょうか?」
先生からシンプルな問いが会場に投げかけられました。
当たり前に思っているからでしょうか。改めて聞かれると会場内は答えに詰まっているようでした。続けて、「理由は4つあります。」とおっしゃいました。

1、 脳の疲れをとる。
これは日中脳内にゴミが溜まっていくそうです。これを洗い流す作用がある。注目すべきは20年後のアルツハイマーの予防になるという事

2、 情報網を作っている。
バイパスのような太い道路を建設している

3、 本棚を整理している。
眠っている間に脳内で情報の必要な部分だけを切り取って本棚に入れる作業をしている

4、 成長ホルモンを作る
眠り始めてすぐに成長ホルモンが分泌され、細胞の点検や修復をしている

 これらの理由を踏まえて、脳と体の発達には睡眠がとても重要な事がわかりました。必要な睡眠時間は大人は7〜9時間、子どもが9時間〜11時間とされていて、子どもは眠る事で脳のサイズも大きくなるそうです。
しかし、日々の生活では部活や習い事など忙しく、時間の確保は難しいのが実際のところです。先生から「眠る時間がこれだけ必要なんだと意識して過ごす事が大事なのです。」と言っていただき安心しました。
 また、睡眠のメカニズムのお話しでは「眠る話をしていますが、一番重要なことは朝の太陽の光を浴びるという事です。」という一節が印象的でした。
朝の太陽の光を浴びた14〜16時間後に眠くなる「メラトニン」というホルモンのおかげでぐっすり眠ることが出来るそうです。そして、このメラトニンの材料は、人間の体では作ることができない為、タンパク質を食事から体に入れる必要があり、具体的には、豆腐、肉、魚、チーズやヨーグルトなどの乳製品、果物ではバナナです。しかも朝摂らなければ、間に合わないとの事、自身も含めて、家族や子どもたちに作る朝食がいかに大切なものだと科学的に教えてくださいました。

 学力や運動については、山口大学の学生に協力を得た実験の結果、睡眠を適切に取ったチームの方がテストの結果が良くなっており、スタンフォード大学のバスケットボールチームでの実験では、睡眠を適切に取ったチームの方がシュート率が上がり、運動能力も向上した結果がでたそうです。これらのことから、今からでも充分に間に合います。と勇気づけていただきました。
 先生からの○×クイズや、事前質問へのユーモアある回答に会場に笑いが起こったりと、工夫も凝らしていただいていて、お忙しい中、お時間を割いてご準備いただきました事、大変有り難く思いました。
専門的な知識、情報を大変分かりやすく、また、惜しみなくお話しいただき、先生の熱量にも触れ大変感動いたしました。
もっとたくさんの方、たくさんの学生達に聴いてほしい、そういう思いになる、時間があっという間の充実した講演でした。

 講演終了後、令和5年度研修委員会閉会式が行われました。夜の開催にも関わらず、多くのご参加をいただきありがとうございました。また、早い時間帯からお手伝いに入っていただいた、研修委員会、中学一役、役員理事の皆様、先生方、誠にありがとうございました。

《参加者の声》
・睡眠が認知症予防になる、顎のサイズと睡眠時無呼吸症候群の関係、水晶体の曇り方と光の通りやすさの関係は今回初めて知りました。私は中途覚醒&早朝覚醒タイプで睡眠に関する本なども読んだことはあったのですが、今回話を聞いて良質な睡眠は自分で作れるということを再認識しました。今日聞いた内容を実践できるよう努力します。
・多くのエビデンスに基づき、科学的な根拠をもとに具体的かつ分かりやすい例えで話をされていたので、大変わかりやすかった。朝食にタンパク質をとる、暖色の蛍光灯にする、睡眠時間を保つなど今日からやれそうな提案に気持ちも楽になった。中学生にも直接、聞いてほしい内容だった。
・今回は大変勉強になる講演会をありがとうございました。自分自身は勿論、子供のためにも日々の生活にとても参考になりました。 睡眠について何となく分かっていることが、忙しい生活の中でいいかげんに流されていました。改めて大切さを考えさせられました。 講演会後は早速家族へお話の内容を伝えました。 家族みんなで心身ともに健康でいられるように、母親として支えていきたいと思います。 朝食も更に意識して工夫していくようになりました。朝食のたんぱく質の大切さを食事の中で一番頑張っていきたいと思います。 本当にありがとうございました。

担当:中学研修委員




令和5年度 宮崎県高等学校PTA連合会 秋季研究大会 県央ブロック大会 に参加して

2023年10月16日

令和5年度 宮崎県高等学校PTA連合会 秋季研究大会 県央ブロック大会
期日:令和5年10月6日(金)・7日(土)

大会テーマ
「新時代へ向けた挑戦 未来を担う子どもたちのために今できることを」

大会1日目:全体会
演題:「命の大切さ、感受性の窓を開くことの大切さ、音楽の持つ癒やし」
講師:きりんさん(勢井 由美子氏) 音楽家

 今回、初めて参加させていただきましたが、とても心に残る会でした。
秋の陽気の中、担当した駐車場誘導係は日焼けするくらいでしたけどw
講師きりんさんによる「命の大切さ、感受性の窓を開くことの大切さ、音楽の持つ癒し」 短歌に音楽を付けて唄う事で、ただ講話を聞くだけでなくコンサートのように心まで響き思わず聴き入ってしまいました。

 自分に問う、子どもに問う、思い当たる節も多数ありました。
なかでも印象に残っているのが、親として子どもに一生懸命過ぎて100%を求めていないか?15%引いて子どもの為の隙間、子どもが親に対して何も言えない事を無くそう。失敗したときにあるものがある。
そんなにいい子でなくていいから。そのままでいいから。おまえのままがいいから。考えさせられました。
無意識に子どもに理想を押し付けようとする自分、子どもの言う事に頭から反論する自分があったと考えさせられました。
 また、志半ばで亡くなった子供のお話もありました。夢の途中で事故や病気にあった子どもたち、涙ながらに話すきりんさんに、私も目頭が熱くなりました。

 東日本大震災の話と映像もありました。津波で流された子どもを探す親、見つけても閉じ込められた車の中からすぐに出してあげれず、頭を撫でる事しか出来なかったと聞き、もし我が子だったらと思うと大変胸が締め付けられる思いでした。
今から12年ほど前の出来事で、すでに記憶の隅にある程度でしたが、今回で忘れてはいけない、風化させてはいけないと強く思いました。
失敗と成功の鍵は挑戦、過去を忘れてはいけないと、未来を担う子どもたちの為にも考えるものがあった会でした。
また、機会あれば参加したいと思います。

PTA高校1学年委員長 髙橋 潤


大会2日目:分科会
2023年10月7日(土曜日)に行われた分科会は
第1分科会「母親研修会」
第2分科会「進路指導とPTA活動」
第3分科会「生徒指導とPTA活動」
とあり、私は第3分科会に参加してきました。

第3分科会は
「サイバー犯罪の現状について」~ネットトラブルから子どもを守る~
という講題で、講師は平原正博 氏(宮崎県警察本部 生活安全部 サイバー犯罪対策課)。
 はじめにサイバー犯罪においては「知識より意識」を持つ事がポイントであり、詐欺ではないか?嘘ではないか?と常に意識を持つことが大事であるという事でした。
現在のスマホ所持率は小学生44.9%、中学生75.7%、高校生98.4%と多く、中学生と高校生が犯罪に巻き込まれるリスクが高く、SNSや迷惑メールから詐欺や闇バイトに繋がっていく危険が多いというデータが出ていました。
意外と危険なのは親が機種変更して使わなくなったスマホをWi-Fiだけで繋げて子どもが使っているパターンです。ついつい危険はないと思い込んでいる親も多く、知らず知らずのうちに危ない事に巻き込まれる場合もあるので、使用済みのスマホとはいえ、親がしっかりと管理する必要があります。

 子どもたちが犯罪に巻き込まれる場合、その危険の最初のキッカケとなっているのが実は「個人情報を自ら発信している事」という事もあります。
子どもたちは自分の事を知ってほしかったり、ネットだけの友人を探すために自分の情報をSNSに危機意識無く公開することがあり、それを見た危険な大人や犯罪者が言葉巧みに近づいてきます。
犯罪者は同年代や同性と偽り、数週間、数ヶ月とやりとりをして信頼関係を築き、悩みを聞くふりをして裸や下着の写真を送らせることをします。その情報から脅しをかけ金銭要求をするなど、よりエスカレートし追い込むという非常に恐ろしいケースもあるというお話でした。
 また、自分の事を知ってほしい、友達が欲しいだけではなく、もっと危険な例として「お小遣いが欲しい」という理由で、自ら裏垢で発信して金銭で関係を持つ子もいるという大変危険な現状もあるという事でした。
それには家庭環境が大きく関係している事も多く、夫婦関係や親子関係を良好に保つこと、子どもに関心を持ち愛情を示す事が子どもの非行を減らす大きな一歩であると感じました。
犯罪だけでなく、スマホを持つことで子ども同士のトラブルも多く、オンラインゲームでのいじめの問題もあるようです。

 今回の講演で感じた事は、繊細で多感な時期の子どもたちではありますが、親がしっかりと子どもに関わりコミュニケーションをとり普段から子どもの様子を把握しておくことが非常に大事な事だと思いました。
管理や監視ではなく子どもが何かあった時、悩んだ時に相談できる一番身近な存在が家族である為に、親は子ども以上に努力と愛情が必要だと感じました。
理解していたつもりで、理解していなかった大切な事を知ることができた講演でした。
講演後には「ジャニーズの性加害問題」の質問もありました。
女子だけではなく男子も被害にあう可能性もあり、男女関係なくネットでの性犯罪には注意をする事が大事だと再認識しました。

最後にネット利用について
・自己責任が原則
・危険な場所には近づかない
・個人情報を管理(ネットで発信しない)
・ID・PWは厳重に管理
・一人で悩まず、すぐ相談する

「サイバー犯罪に地域差はない」

サイバー犯罪は、ニュースで見ると未成年だけではなく大人でも騙されてしまうことが多いという事が分かります。親子でしっかりと学び意識をすることが大事です。テレビの中の知らない誰かの話ではなく、身近に起こってしまう問題だと意識を持つ事ができた非常に勉強になる講演でした。

PTA副会長兼高校1学年担当 濵砂 紀一









第72回全国高等学校 PTA連合会大会宮城大会に参加して(後編)

2023年09月11日

第72回全国高等学校 PTA連合会大会 宮城大会 『豊かな杜につむぐ虹の光』
〜しなやかな強さで生き抜く力〜に参加して(後編)
(2023年8月24日(木)分科会、8月25日(金)全体会)

 第2日目の8月25日(金)は、エンターテイメント集団「白A」によるプロジェクションマッピングとパフォーマンスとテクノサウンドを融合させた素晴らしいステージで始まりました。
開会行事、表彰式後には、「伝わる言葉〜失敗から学ぶ〜」という演題で、仙台育英学園高等学校硬式野球部監督 須江航氏の記念講演に参加しました。
 第105回全国高等学校野球選手権大会(甲子園)にて、準優勝後間もない須江監督の御講演ということもあり、会場であるカメイアリーナ仙台は立見の方も多数、全国から集まったPTA関係者約6000人の熱気溢れる講演会でした。
 現在、ご自身の母校の監督として昨年の優勝、今年の準優勝と多大なる貢献をされている須江監督ですが、高校時代は他の部員との力の差は歴然で、プレイヤーとしてグランドに立ったのは、高校1年生の秋に試合前のノックを受けた1回限り(試合出場なし)。高校2年生の秋からは、当時の監督の勧めでグランドマネージャー(学生コーチ)になり、高校3年生の時は春夏連続記録員として春のセンバツ優勝を経験されたそうです。
 2006年に医歯薬系進学を目指す生徒が集まる仙台育英学園系列校の中学校に教員及び野球部監督として就任。就任時は、野球未経験の「右利きの子が右手にグローブをする」レベルの野球部員だったそうですが、2014年には第36回全国中学校軟式野球大会で優勝し、2018年1月に仙台育英学園高校の監督に就任されました。
 
 言葉と知識だけで生徒を指導する須江監督にとって、「賛同の多いことは時代おくれ」、「挑戦と行動する姿を生徒に見せる」、「人生は敗者復活戦」という信念のもと、2018年の甲子園敗戦インタビューでは、1,000日で日本一になると公言されました。2019年の甲子園敗戦インタビューでは、近い将来に面白い野球で日本一になると公言され、2022年8月22日、最初の公言から1,106日後(2020年コロナで大会中止した1年間を除く)、見事チームを優勝に導き、まさに有言実行となりました。
 監督が考える部活動や学校教育を通して育成したい人物像は、物事に対して肯定的である人物であるそうです。脳科学的に、人間の脳は否定系を処理できないと言われています。そこで、鍵を握るのは、情熱(困難を乗り越えて知恵と工夫を重ねて根気強く続けていく)と素直さ(柔軟性、価値観の違いを面白いと思えて、多様性の正しい理解を身につける)と粘り強さ(瞬発力ではなく持久力、慢心せずに成否が見えるまでやり切る力)です。
 また、大切なのは挫折との向き合い方で、挑戦から1°かえる取り組み(急激な変化でなく、1つ1つ積み重ねて継続する)が大切であり、短所と長所の関係性については短所が長所を飲み込まないように改善してサポートしてレベル到達まで丁寧に対処する事が大事であるそうです。

 色々な情報が溢れている現在、「とにかく走れ!」は通用しません。何事も詳細に説明しないといけない時代になっているため、何に向かって走るのか具体的に提示して相手が何を知りたいかとにかく聞いて、相手に伝わる言葉でコミュニケーションをすることがとにかく重要だと話されました。
 人間力を育むには、家庭教育、学校教育において、若いうちに非認知能力を伸ばすために色々な経験をさせて、アドバイスをしながら主体性を身につけさせ、子どもに対して怒りや叱りに依存した教育はせずに、子どもの失敗を許し、失敗から学び自己肯定感を上げることが大切であるということを学びました。
 監督自身が選手に対して向き合う時に、大切にしていることを例に挙げながら進むお話は、大変魅力的で、本当に貴重な体験になりました。

PTA副会長兼研修委員長 押川和代



第72回全国高等学校 PTA連合会大会宮城大会に参加して(前編)

2023年09月11日

第72回全国高等学校 PTA連合会大会 宮城大会 『豊かな杜につむぐ虹の光』
〜しなやかな強さで生き抜く力〜に参加して(前編)
(2023年8月24日(木)分科会、8月25日(金)全体会)

 8月24日(木)、25日(金)の2日間にわたって行われた宮城大会。第1日目の8月24日に参加した第5分科会は、「防災・減災教育」をテーマに、基調講演とパネルディスカッションが行われました。
 基調講演は、「実践的な災害対応能力を身につけるための”これから”の防災教育案」を演題とした、東北大学災害科学国際研究所准教授の佐藤翔輔氏による講演会でした。
 講演後に行われたパネルディスカッションでは、「震災学習・伝承活動が拓く教育の未来」というテーマで、コーディネーターとして宮城教育大学特任教授の武田真一氏、パネリストとして岸貴司氏(高校主幹教諭)、工藤恵李氏(高校PTA副会長)、中居林優心氏(高校3年生)から教員、保護者、生徒の立場から東日本大震災の被災地で行われている防災活動・震災学習・震災伝承活動について報告を受け、成果と課題について意見交換が行われました。

 基調講演では、防災、減災とは何かを理解するというお話の中で、防災(リスクを回避する、緩和する)とは被害を出さない事を目的とする被害抑止であり、減災(リスクを転嫁する、受容する)とは被害が出ても影響を最小限にする事を目的とする被害軽減であるという事を学びました。講演の中で、来場者全員が災害への備えで大事だと思う事を4つ書き、それがリスクの回避、緩和、転嫁、受容のどれに該当するのか、来場者同士で確認する作業がありました。
 被害を最小限にするために一番重要な事は、リスクを回避する事ですが、それは、とても難しいことがわかります。例えば、ハザードマップを確認するという備えにおいては、危険な場所には家を建てないことは、防災の中のリスクの回避にあたり、既に災害が起こりそうな場所に家がある場合に耐震補強をしたり家具の固定をしたりすることは、防災においてリスクを緩和するにあたります。ハザードマップをみて避難経路を確認する、避難訓練をするなどは、減災においてのリスクの受容になります。また、減災においてのリスクの転嫁は、地震保険になります。ちなみに、宮城県は、震災前から保険加入率全国1位だったそうで、それが復興の早さにも繋がったと言われています。
 子どもさんがこれから大学生になり一人暮らしをする方も多いと思います。リスクを回避するためには、ハザードマップを確認してそもそも危険な場所を選ばす耐震基準を満たした家に住まわせる事が、子どもの命を守る一番の備えになるという事を学びました。

 講演、パネルディスカッションを通じて、防災、減災のまなび方についてのお話がありました。災害が起こるとその経験やパターンは、無数にあるため、それらを全てデータ化したり社会に共有する事は難しく、災害時にマニュアルが役に立たないのは、それが原因でもあります。
 地域や状況によって、災害の形も様々です。災害においての対応も無数に存在するため、臨機応変な対応が求められます。災害の記憶を状態化しつつも固定化しないようにするには、資料などを通して事実を論理的に学ぶ事と、対話や会話を通して災害実例を「体験者から直接学ぶ」、両輪の知識の学びが必要です。

 私たちは、第5分科会に先立ち、前日に東日本大震災によって壊滅的な被害を受けた宮城県名取市閖上地区で震災研修を行いました。震災を経験した語り部さんが、震災前、震災直後の状況、その後の復興の経緯や現状を自らの被災体験を踏まえて、生々しくお伝えくださいました。
 地震直後は、液状化がおこり、あらゆるところから水が出ている異常な状況だったそうです。語り部さんは、すぐに歩いて避難しましたが、近所の住民のほとんどは、牡鹿半島があるから津波は来ないという固定観念と、停電により全く情報が入らず、防災無線も使えなくなっていたため、避難を呼びかける声が届かなかったことで、正常性バイアスが働き、避難をせずに多くの方が亡くなりました。あの時、もっと強く避難を促せば良かったと後悔されているそうです。
 また、津波は、より遠くに、より高いところに逃げるのが基本ですが、自家用車で逃げた方は、渋滞に巻き込まれて逃げることができませんでした。津波の後は、家のプロパンガスによる爆発で火災が次々と起きました。生まれ育った町がなすすべもなく廃墟と化し、呆然とするしかなかったそうです。
 現在、5メートル嵩上げされた閖上の市街地は、減災対策をして再建されています。語り部さんから語られた事実、いのちの大切さを私自身が帰県して伝えていかなければならないと強く思いました。
 
 今回、閖上地区での震災研修、基調講演、パネルディスカッションを通して、自主性、主体性、表現力、コミュニケーション能力、人間力、生きる力を養い、人とのつながりの中で私たち一人一人が自分事として防災・減災教育の成長に繋げていかなければならないという事を深く学びました。

(後編に続く)

PTA副会長兼研修委員長 押川和代









西高YUME講座2023が開催されました

2023年08月28日

~令和5年度宮崎西高校PTA YUME講座委員会~

outhful       若者らしい
ndiscovered   未知の、未発見の
erit          長所、価値、美点
ducate        引き出す(導き出す)

 7月15日(土)、本校の伝統行事であるYUME講座2023が開催されました。
 本講座は、企画から準備、運営までをPTA役員や理事、そしてYUME講座委員会が担っており、その講師は主に保護者や同校OB・OGが担っております。
 当日は暑い中、朝早くから約90名のスタッフが、駐車場整理、受付、講師案内などの業務に従事していただきました。一方、講座については、検事や地方公務員、医師など、38講座・43名の方々が講師を務めていただき、「職業選択の過程」「やりがいや厳しさ」「実社会で要求される能力やマナー」などについて、高校1、2学年の生徒を対象に熱く語っていただきました。生徒にとって将来の進路や目標の参考になる、大変有意義な時間になったのではないかと思います。
 閉講後、スタッフからは「生徒達が真剣な眼差しで講義を聞き入っていた」という声や、「私たち大人も大変参考になる、素晴らしい講座だった」といった感想も多くいただきました。本講座の所期の目的が十分に果たされたものと考えております。一方で反省点や改善点も数多くいただきましたので、来年度は今年以上により良い講座になるものと期待しているところです。
 ご多忙の中、年度当初より準備にご協力いただきました進路指導部や渉外部の先生方をはじめ役員並びに理事の皆さまに深く感謝申し上げますとともに、本講座が今後益々本校生徒の将来の礎となる素晴らしい講座になることを祈念しております。

令和5年8月28日
宮崎西高等学校・宮崎西高等学校附属中学校
PTA副会長(YUME講座委員長) 安藤 長






















自転車通学生のヘルメットの着用及び準備について(お願い)

2023年08月18日

 令和5年7月25日付「自転車通学生のヘルメットの着用及び準備について(お願い)」を以下掲載させていただきます。
 皆さまのご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

 保護者の皆様へ
宮崎県立宮崎西高等学校
PTA会長 田迫 昭彦
校   長 谷口 彰規
   
自転車通学生のヘルメットの着用及び準備について(お願い)

 時下 保護者の皆様には、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
 また、本校のPTA活動各般について、ご理解ご協力いただいておりますことに厚く感謝申し上げます。
 さて、令和5年4月1日からの道路交通法の改定に基づき、宮崎県においても自転車利用者 のヘルメット着用が以下のとおり努力義務化されました。

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[宮崎県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例](令和5年4月1日改正)
(第5条の2)
自転車利用者は、自転車が車両であることを認識し、乗車用ヘルメットを着用するよう努めなければならない。
(第11条の2)
保護者は、その監護する未成年者が自転車を運転するときは、当該未成年者に乗車用ヘルメットを着用させるよう努めなければならない。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 生徒及び保護者に努力義務が課せられることになったことに加え、本校は、遠方からの通学者が多く、学校付近には狭い道路も多いこともあり、近隣住民の方から交通マナーについての お叱りの電話が続いております。さらに、一歩間違えば大きな事故につながっていたであろう 事故を含め、自転車対車、自転車同士の接触事故も散見されております。

 また、警察庁のデータによれば、自転車死亡事故の約6割が頭部に致命傷を負っており、自 転車死亡事故において、ヘルメットを着用していなかった人の致死率は、着用していた人に比べて、約2.1倍高くなっております。

 これらの事情を踏まえると、本校の生徒のヘルメット着用は、「いのち」を守るために是非とも必要なことと考えます。これだけ着用が叫ばれていながら、着用していなかった故に大きな事故につながることがあれば、生徒本人はもちろん、保護者としても学校としても大きな悔いが残ることになります。

 つきましては、6月のPTA役員会・理事会での了承を経て、本校の自転車通学生においては、2学期の始業日である8月22日(火)から、ヘルメット着用を強く推進することといた します。
 
 「生徒のいのちを守る」という主旨をご理解の上、ご家庭でヘルメットをご準備いただくよ う皆さまのご協力をお願いいたします。




第67回 九州地区高等学校PTA連合会大会 「つながり さがそう 佐賀大会」へ参加して

2023年07月17日

第67回 九州地区高等学校PTA連合会大会 
「つながり さがそう 佐賀大会」へ参加して

テーマ:「変わりゆく未来に向けて 今できること」
期日:令和5年6月29日(木)・30日(金)
参加者:九州地区高等学校(特別支援学校を含む)PTA

記念講演
「人としての尊厳の大切さ」 ~「愛着の問題」と「いじめ問題」~      
大阪大学名誉教授、教育学博士 小野田正利氏

分科会テーマ
第1分科会:青少年の健全育成とPTA活動
第2分科会:進路指導とPTA活動
第3分科会:新時代の「大人」に、未来を託して


 大会第1日目は、現地への移動の途中佐賀城本丸歴史館に立ち寄り、郷土の歴史や偉人を子どもでも楽しく学べる仕掛けを視察しました。
夜は参加高校と教育懇談会で交流を深めました。教育懇談会では、西高を転出された先生方との再会もありました。

 大会2日目は、第1~第3分科会が行われました。
私が参加した第3分科会では、新時代の「大人」に、未来を託して ~「成年年齢18歳」で変わること~ をテーマとして、第1部佐賀県立佐賀東高等学校演劇部による演劇上演と第2部のパネルディスカッションが行われました。
世界各国と足並みを揃える動きで、令和4年4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられたことで、積極的な社会参加の推進や金銭的な契約、進路や結婚の選択など成年年齢の自己決定権を尊重する時代となりました。佐賀東高等学校の演劇においては、社会が決めた「大人」になることへの期待や不安、葛藤などが表現されており、自分自身や保護者、先生への強く熱い想いに、深く感銘を受けました。拍手が鳴り止まない素晴らしい舞台でした。

 パネルディスカッションにおいては、コーディネーターとして佐賀新聞社統合編集本部編集局長 桑原氏、パネリストとして佐賀西高等学校後援会会長 森永氏と佐賀西高等学校 梶川氏、佐賀東高等学校演劇部 原田さん、岸川さんが、新しい「大人」としてどのような未来を歩むべきかについての研究協議がなされました。成年年齢を迎える子どもたちと一緒に保護者が学び成長していく必要性や保護者ではなく親として、大人である我が子を尊重し寄り添い続けることの大切さを学びました。

 分科会後の開会式では、九州地区高等学校PTA連合会大会広報紙コンクールの表彰式がありました。表彰された10校のうち、4校が宮崎県。
最優秀賞 宮崎大宮高校PTAの表彰に続き、優秀賞 宮崎農業高校PTA・宮崎南高校PTA、優良賞 宮崎北PTAの表彰がありました。
その後、全体式、記念講演と参加予定でしたが、朝から続く大雨で、緊急速報メールの警報音が鳴り響く中、帰路に交通規制も生じたことから、残念ながら日程を繰り上げ、会場を後にしました。

 今回の佐賀大会は4年ぶりの対面での通常開催。
保護者として親として子どもたちと共に歩んでいく大切さを感じました。また、九州県内各校のPTA活動の取り組みに触れ、色々な方々と語り合うことができ、改めてPTA活動ができる喜びを感じた2日間でした。
以上、佐賀大会についてのご報告です。

PTA庶務 大野律子